多重債務から開放された方法は「敵失」と「引き分け」です。
私は、ピーク時には、消費者金融だけで3社・計180万円の借金がありました。内訳は、T社100万円、A社50万円、P社30万円です。
契約の時期は多少異なりますが、いずれも10数年間取引を続け、借りては返し、返してはまた借りるという繰り返しでした。
そのうち完全に首が回らなくなり、返済が滞るようになりました。
このままではいけないと思い、まず、融資額のいちばん少ないP社の分を友人から借りたお金で一括返済し、カードは裁断しました。
その頃、過払い金請求が社会で話題に上り、私も取引年数からすると明らかに過払いの対象者になることはわかっていましたが、自ら動くまでには至りませんでした。
そうこうするうちに、T社が会社更生法の適用を受けるというニュースが。その日を境に遅延時の督促などもなくなり、取引休止状態に。
その後、T社のHPなどでいろいろ調べ、必要な書類を提出し、「過払い債権者」となって、弁済を受ける手続きを行いました。
現時点(2013年2月)で、既に第1回弁済額の8万円弱を受け取っています(2回目以降は未定。おそらくもう出ないのではないかと諦めていますが)。
A社に関しては、とりえあえず「取引履歴を送付してほしい」と連絡したところ、すぐに「和解」を申し出られました。お互いに債権債務がないことを確認する和解契約。
つまり、「借したお金はチャラにするから、過払い金請求はしないでね」ということです。
どちらも個別に訴訟を起こせばもう少し(うまくいけばかなり高額の)お金を取り戻せることは知っていましたが、相当な時間と労力がかかるので、「手早く借金から解放され、精神的に楽になる」道を選びました。
T社の場合、相手の自滅、敵失で思わぬ得点を拾い、A社のケースは「引き分け」もしくは「痛み分け」(本当はこちらが大損しているわけですが)と考えるようにしています。
いずれにしましても、今は多重債務から開放され
本当に楽になりました。
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